推し事クロニクル12 思いがけない申し出
※登場人物はすべて仮名です。
■2004年春
浅野さんにメールの返信を書きました(ちなみに、浅野さんのアドレスは会社名が入った仕事用のものでした)。
イベントはとても楽しかったこと。
浅野さんが途中で退出して残念だったこと。
宮本さん(推し)と浅野さんがファンサイトを既に見つけていたなんて想像もしていなくて本当にびっくりしたこと、など・・。
浅野さんはそれにもすぐ返信をくださいました。
そして、そこには思いもよらぬ申し出が。
宮本さんの、あるプレゼント・キャンペーン用に作られたグッズ、浅野さんはキャンペに携わったわけではなかったのですが、このグッズを余分に持っていて、「杉下さんがお持ちじゃなければ、ひとつお譲りしましょうか?」と書いてあったのです。
このグッズ。
特定の条件にある人全員がもらえる、というものだったのですが、この条件に合う人は非常に少なく、かなりのレアグッズとなっていました。私も持っていなかった。
それをいただけてしまうの!?
浅野さん、私なんかになんでそんなに親切にしてくれるんだろう。
「宮本さんの良いファンに出会えた」と心から喜んでくれているということなのか・・。
本当にいいのかな・・と思いつつ、私は返信に自宅の住所を書いて送ったのでした。